私のバレエ関係者にはプロのバレリーナや男性のバレエダンサー、現役を終えたバレの先生が多いです。
この3つのバレエ関係者の年収の平均情報は、ネットの情報やうわさでは本当のところがわかりません。何しろバレエのプロの世界は他の芸術の世界と同じように、他の職業の人たちとあまり接触しないし、具体的な生活や年収についても話したがらないからです。
同業者でもこういった生活費や貯金、将来の展望についてあまり話したがらないプロフェッショナルな人たちなんです。
一応バレエのプロと言われている人たちの平均年収のまとめ情報がでていました。
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バレリーナの平均年収は280万円(口コミ情報調べ)、平均年収推移は260万円~320万円という情報がでています。(参考 https://heikinnenshu.jp/)
お給料(月収)にすると月に約23万円の収入ということになります。
同様に上記参考情報によると、バレエのプロダンサーの最大年収は1000万円前後という情報がでています。
この情報が本当の情報なのか?
私の身近なバレリーナ(20代~30代後半男女)との話の中から検証していきます。
国内の女性バレリーナの平均年収は300万円未満て本当?
上記ですでに話しましたが、実際のバレリーナの年収なんてバレリーナ同士でも情報交換することはめったにない世界なので、身近な知人のバレエ関係者からの情報になります。
(私自身、何となく国内のバレエ団の収入がない情報や職業として仕事にならないことを知っていたので、フランスでバレエという仕事が確立している国で踊っていたので、私自身のバレリーナの年収情報はあまり役にたたないんです。)
女性のバレリーナの人は、フリーランスで踊り続けている人は少ないです。体力的にもきつい職業ですし、結婚して家庭ができたり自分のバレエ教室を開いたりするとどうしても自分が職業として踊り続けることが厳しくなるなのが日本の現状。
という条件を踏まえて、日本の女性バレリーナは20代のバレエ団に所属しているプロフェッショナルということになります。
バレエ団に所属すると、朝の普通のレッスン、午後はリハーサルがあったり、何もバレエ団のスケジュールがない時は、バレエスクールで雇われ講師をしたり、他のバイトで収入を得ています。
新国立バレエ団以外は毎月決まったお給料がでないので、事実、バレエ団以外で生活費を得なければいならない過酷な状況を理解していただきたいです。
年収の額だけで比較すれば、20代のOL事務職の平均年収はざっと300万円未満でしょうか?とすると大半の女性バレリーナが得ている年収と同じくらいと考えていいです。
国内の女性バレリーナがやっている主なバイトは?
日本のバレエ団に所属している女性バレリーナの大半がバレエ団から毎月決まった20代OLと同様のお給料がもらえないので、バイトで生活費を稼ぐことになります。
日本のバレエ団の女性バレリーナが生活費のためにやる主なバイト
- オープンクラスのバレエ雇われ講師
- 出身のバレエ教室のバレエの先生
- シフト制のコンビニやスーパーでのバイト
- カフェやファミレス系のバイト
- ジムやバレエのレッスンがあるスクールの受付事務(平日夜)
身近な個人的なバレエ関係者、20代~30代前半の女性に聞いてみたところ、上記のバイトが多いことがわかりました。
一例でありますが、だいたいこのようなバイトが多いのではないかと思われます。
バレエの先生や講師以外の時給は約1000円(神奈川県の最低賃金は1011円)を基準に考えると、月収20万円をえるにはどのくらいバイトしなければいけないのか?
毎日、バレエ団のレッスンがあったとして、午後もバレエ団でリハーサル等があったと考えると、外部で働ける時間帯は夕方~夜、夜中にかかけて4~5時間と考えられます。
そうすると、日給4000円~5000円の収入。1ヵ月20日間働くとすると、8万~10万しか稼げない計算になります。あとはバレエ講師や出身のバレエ教室で教えを兼業している場合が多いと考えられます。
バレエ講師や出身のバレエ教室のバイト代はいくら?
オープンクラスでバレエ講師がたくさん所属しているバレエスクールと、個人経営のバレエ教室ではバレエの先生として得られるお給料はかなり差がでてきます。
東京のバレエのオープンクラスのバレエ講師の時給の実態
バレエ、求人というキーワードでネットで求人情報を調べると、バレエのオープンクラスがあって、多数のバレエ講師が所属しているバレエスクールの時給は先生のバレエ団でのステータス、経験、年齢、人気=1クラスの生徒数によってお給料がかなり違うバレエスクールがあることを最初にお伝えしておきます。
東京の有名バレエ講師が教えている大きなバレスクールの報酬
東京であれば、AngelR、チャコット、Kバレエではバレエ教師のお給料、時給について詳細は公開されていません。ただ先生によってかなり1クラスの単価が違ってくるので、バレエの先生によってお給料に関してはかなり不平等な状況があります。
詳しい1クラスの報酬については話は友人から聞いてますが、公には公表できないのでここでは削除します。
小さいオープンクラスの大人バレエスクールのバレエ講師の時給と仕事内容
小さいオープンクラスのバレエ教室では、バレエの先生をやりながら受付・事務兼業というバレエ教室が多いです。働く人数を減らしてコスト削減というバレエスクールの方針がうかがえます。
このような小さなバレエ教室では、約1000円前後の時給でバレエ教師を募集しています。他のバレエ以外のバイトの最低時給と比較すると同じくらいといえます。
このようにバレエの先生のステータスによって時給または1クラスに対する報酬は違ってきますが、バレスクールの雇われ教師でも一日4~5時間働いて、20日間続ければ月収8万~10万にはなります。
考えてみるとこのようにバレエ団で朝~午後の早い時間までバレエ団で無休で働いて、バレエ教室で教えをやってから夜~夜中まで時給の少し高いバイトで4~5時間働いているという体力的に過酷な現実が浮き上がってきます。
日本のバレエ団に所属しているバレリーナのお給料や年収事情はこんなに過酷な状況なんですよね・・・そういうことが分かっていたので、私は海外でバレエが職業として認められているバレエ団で踊ることを考えていました。
日本のバレエ団の良さもたくさんありますが、<生活>を考えるとバイトと並行してずっとは続けられる職業ではありません。
30代、40代・・・老後のことを考えるとバレリーナ以外に副業としてバイトで社会保障がない仕事を続けるよりも、ちょっと時間はかかりますが安定して生活費を+10万でも、20万でも得られて、自宅で時間の融通が利く在宅の副業をもつことがこれからのバレリーナにとっても必要なことだと考えます。
自粛生活、外出禁止令移行の経済低迷とバレリーナと副業を考え直そう
コロナだけではありませんが、コロナの影響で一般のサラリーマンが在宅勤務や残業カットの時短の仕事に変わってます。
つまりそれだけ年収が減っている現実ということになります。こういう1っパン家庭が増えつつあるので、より家計は厳しいものになっていきますよね?
そうすると、お金の余裕があるときにできる余暇や趣味のバレエにかける費用は後回しになりつつあります。バレエ教室をやめたり、回数を減らしたりする生徒さんも今後増えてきます。
そういう慢性的な経済悪化状況でバレエ教室経営や、バレエの先生の仕事で安定した生活費を得ていくことは今後ますます厳しくなっていきます。
このような経済状況を踏まえ、再度自分の女性バレリーナとしての職業、生活費、将来の展望、経済的貯蓄等、バイトの種類や副業を考え直すいい機会ではないでしょうか?
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