バレエの助教という名の暗黙の「タダ働き」にご注意!

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ずっと小さい時から同じバレエ教室でバレエを習っていて、セミプロダンサーぐらいのレベルになっていると、お教室の先生から「バレエの助教」としてバレエのクラスをいくつか任されることがあります。

 

バレエの先生になるのが将来の夢だったら、それで夢が達成できるので幸せなのでしょうが・・。

 

ただしこのお教室のバレエの助教というのは、労働条件や社会保障の面から考えると、タダ働き同然の暗黙の了解があることに要注意するべきです。

 

高卒の10代や20代前半なら、まだそういう社会では通用しない職歴や生活費もロクに稼げない仕事でもいいと思うバレエ関係者もいらっしゃると思います。

 

また早い時期に結婚して、お小遣い程度に稼げればいいやと考えている人だったらバレエの助教でもいいのかもしれないですね。生活費はダンナさんに稼いでいただくという考えですかね。(個人的には人に依存しすぎる考えは好きではありません)

 

バレエの助教という職業は社会的に保障されてない?!

 

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バレエの助教、アシスタントもそうですが、昔からの老舗のバレエ教室でもバイト代の面だけで考えても、割に合わない職。

一見バレエに関係するお仕事なので、プロのバレリーナになれなかった人にとっては憧れの職なのかもしれません。

 

でも週に2,3のクラスを分けて頂いたとしても、時給制ならまだしも、「お礼代」と称してなんちゃってバイト代を渡す先生もいらっしゃいます。だから月に2~4万円稼げればいい方ですね。

 

そんなんで独立した生活するのは到底ムリ。高卒ならまだしも、周りは大学卒業して司社会にでて会社でお給料を得ていたら、お給料の面だけでも差は大きくできてしまいます。

 

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この差って大きいですよ。

今後、独り立ちするにも住むとこを借りたいって思っても不動産によっては、ちゃんとした社会に認められてない職業で、毎月独立できるだけの収入もないなんてことになったら、普通に結婚する相手も寄ってきません。

 

20代で親のすねかじっている人との生活は経済的に考えられないっていう一般人は少なくないですよ。

 

また助教だと、教える時間だけが拘束されるのでなく、教え前に今日やることのアンシェヌマンを考えたり、どのCDを今日は使おうとか、発表会の練習が始まるとクラスの作品を作ったり、発表会の練習に全て付き合わなければならなかったり。

 

↑ 時間の拘束が多いわりにほとんどタダ働き当たり前の風潮があるので、すずめの涙程度のお礼代しかいただけません。

 

実際、私もお教室のアシスタントしていた時は、発表会時期は時間が不規則でバレエにかかる時間が多くなるので、定期的にバイトもできず、ほんとにお金に困りました。

 

もちろん保険も国民保険だし、年金の支払いや住民税の支払いもしなければならないので、バイト代もそういうもので消えていってしまう・・。小遣いすらなかったのが現状でした。

 

だから高卒でバレエの助教の話しがあっても、大学に行ってバレエの世界だけでなく他の世界のこともいろいろ学んだうえで、それでも労働条件や社会保障がないバレエの助教の職業を選ぶのなら、いいのではないでしょうか。

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