日本でバレエを教えている人たちの中には、比較的若い世代の人はバレエの教師のディプロムをちゃんと所持している人もいらっしゃいます。
バレエが一応教えられる程度にバーもセンターもできるのは当たり前ですが、それ以外にも体のつくりや使い方を徹底的に教わる解剖学や、資格によっては幼児・子どもの心理学も多少学ぶバレエの教師の資格が世界のバレエ界にはあります。
その中でも日本でよく知られているのはイギリスのバレエ教師の資格RADですね。
バレエの資格をもってなくても現役・元プロダンサーである程度名前が知られていれば資格なしでもオープンクラスのバレエをかけもちで引っ張りだこの先生方もいらっしゃいますよね。
この教師の資格は、日本ではどちらかちうと正規のバレエ団に所属していない、経歴のない人ならもっていたほうがプロフィールに書ける、という認識程度でしょうか。
バレエを習う側からとしては、まずプロの経験もないのに、どうやってバレエを教えるの?素人がシロウトにバレエ教えるなんて信用できませんからね。
フランスのバレエ教師の資格は日本ではあまりにもマイナーなので、RADのほうが一般に浸透しています。
どの国のバレエ教師のディプロムをとろうか迷ったらその点でもイギリスメソッドのディプロムのほうが無難です。
フランスのバレエの教師資格は日本ではまだマイナー
ちなみにフランスのバレエ教師のディプロムはプレテストといって、技術や芸術性、容姿、音楽性がレベルに達しているかどうかを確認するための教師資格前にとらなければいけないディプロムがあります。
その試験が超難関です。クラシックバレエはもうヨーロッパではそれほど重要でないんですよ。劇場はどんどん閉鎖されている状況は変わらないし、カンパニーに入団できる人数も少人数。
コンテンポラリーダンスや現代舞踊といった、バレエ以外の踊りが一般受けするので仕方ないのかとも思います。
そういう風潮があるので、クラシックバレエのこのプレテストに受かるのは超難関です。
もしこのプレテストに受かった場合、さらに教師のディプロムをとるためにフランスで2年間教育実習も兼ね、教師になるためのバレエの専門学校に通うことになります。
日本でもフランスの教師のディプロムがとれることで売りに出している専門学校もありますが、本当にフランスで通用する同じ教師のディプロムなのか定かではありませんね。
この2年間の教育期間後に最終試験があります。これに合格するとやっとバレエ教師の国家ディプロムが授与されます。同時にバレエ教師名がフランスの文部科学省のリストに記載されることになり、誰でもネットで閲覧できるようになります。
余談ですが、ここにリストが載っていないのであればフランスのバレエ教師ディプロム所持と書かれている日本人のバレエ教師のプロフィールを見かけることもありますが、カンタンに取れるディプロムでないし、そんなにまだ日本人のディプロム所持者のお名前はホントにまだ少数です。数えられる程度。
ここでは詳しくは言及しませんが、ディプロムを取得してはいなく、講習会を受けただけでただの「講習終了証」を「ディプロム認定」とウソのプロフィールを書いていらっしゃるバレエの先生もいらっしゃるので、フランスの教師ディプロム所持と書いてあるかたのプロフィールには注意が必要。
バレエ講師になるはコネクションもあったほうがダンゼン有利
最近はネットでバレエ教師、バレエ講師、バレエのインストラクター募集という記事をよくみかけます。
普通のリクルートやとらばーゆ、はたらこねっとでもかなりバレエの教師の口はあります。
こういったネットにでているお教室やスクールに履歴書を送ってもいいし、直接電話で話したほうが早い場合もあります。
それと同時にバレエの世界は、全世界共通して関係者の口コミやコネクションのほうが先生の職がみつかる場合も多いです。
プロダンサーの方はそういったコネクションの話しの方がおおいですよね。
バレエの先生をやっている友人や、バレエ教室をもっている友人、バレエの受付をやっている友人や、プロのダンサーが先輩にいらっしゃる場合、直接そういう方たちにどこかでバレエの先生を募集しているかどうかきてみたほうが早く仕事が見つかる場合も多いです。なんといってもコネクションの力も大きい世界ですからね。
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