個人経営のバレエのお教室によくある話。
ずっと子供のころから同じお教室でバレエを続けていて、高校生、大学生くらいの年齢になって、セミプロのようにバレエ協会の公演やコンクールに出場して入賞とかしだすと、ある程度バレエの実力もあるっていうことで、お教室の先生からクラスを少し受け持つように打診されることもありますよね。
本当にバレエを今後教えたいので、その経験を積むためにお小遣い程度でもいいわ!っていう人ならいいのですが、現状はお小遣い程度の収入も得られない場合もあるって事実知ってますか?
バレエ協会の公演で初めて他のお教室のバレエ友達と仲良くなったりすると、やはりアシスタンや助教をやっている人もいらっしゃるので、そういう話題になるときもあります。
週に1~3回ほどお教室の子どものクラスや大人のクラスを受け持っているけど、お給料としては一円も支払われてなく、その代わりに毎月のレッスン代が一般の生徒よりも安くなったり、タダになったり。
発表会ではある程度いい役についたり、グランやパドドゥをやらせてもらったり。
でも当然発表会費用は他の生徒と同じく支払うんですけどね。その他、衣装代だったり、ゲストの男性ダンサーにお支払するギャラがかかったり、参加費用のお支払をしなければならないし。
個人のバレエのお教室で、お弟子さんの何人かがアシスタント的に教えをやっているところだと、↑上記のような劣悪なバレエ助教の状況が常識となってしまってます・・。
バレエを教えている時間だけではなく、教えにかかる準備時間ってタダ働きですよ!
これって悲しい事実ですよね。
バレエを教えているだけの時間だけじゃなく、普段のレッスン前に今日はどういうことを中心にパをやろうとか、バーレッスンやセンターのアンシェヌマンを考えたりする時間もけっこうかかります。
発表会前になると、ずっと発表会のレッスンをしている間、お手伝いでお教室にいなければいけないこともでてきます。
発表会直前になると、時間的拘束が多くなるので、他のバイトを入れる時間も体力も残ってませんよ。
例えば週に2回(2時間×2回)のバレエクラスをもっていたとすれば、普通のバイトの時給1,000円で換算すると、1,000円×2時間×週2回×4週間=16,000円になりますよね。
それプラス交通費が支給されます。
16,000円あれば、ポワントも帰るし、ちょっとしたお小遣いにもなりますよね。
それを支払わないで、代わりに月のレッスン代を安くしたりタダにしたり・・。
いずれにしても長くできるバイトではありませんよね。しかも社会保障の恩恵を何も受けてないのだから、明らかに労働違反ですよ。
バレエのアシスタントとしてやっていく時期や期間の見極めは必要
バレエの世界やダンスの世界ではそういうことが当たり前なのかもしれないけど、社会的にみたらブラック企業の1つです。
いつ訴えられてもおかしくない状態です。
学生でまだ両親が生活の面倒をみてくれるうちはいいですが、大学生が終わる年齢で一般の人たちは社会にでて自分で生活費を稼ぐ時期に、バイト代もしっかりと支払われく、生活の保障させもない不安定なバレエのアシスタントを続けていっても将来大丈夫なのでしょうか?
- 将来のための貯金はどうするの?
- 独立した時の家賃はどうするの?
- 食費は、必要経費はどうするの?
- 入院するほどの病気やケガをした場合どうするの?
- 親に介護が必要になったらどうやって収入を得るの?
こんな現実的な不安は、年齢を重ねるほど大きくのしかかってきますよ。
早い段階から、シフト制で時間や日程調整の融通がきくバイトを探したり、かけもちしたりして、ある程度貯金をしといたほうが身のためですよ。
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