バレエや芸術だけを仕事として生涯生活していくにはかなりのリスクと覚悟が必要になってくるのは想像できますよね。
今20代、30代でもいずれやってくる老い。
特にバレエやダンス関係は体力と名声と健康な体が勝負です。
現役時代に、すでに体のいろいろな箇所に故障があります。その故障やケガが将来的にもっと年齢を重ねてくると更に体に無理がきかなくなってきます。
また、若い年齢で芸術関係だけの仕事では食べていけないので、副業やバイトをしている人もたくさんいます。
でもそれも40代以上になると体力的にかなりきつくなってきます。
想像してみて下さい。50代、60代、70代以上でも副業をやっていられる体でしょうか?体力もあるでしょうか?
そんなことを考えると先々、安定した収入を得て生活したいと考えるのは当然のことですよね。
バレエの講師のお給料は、トップダンサーを除いて平均年収200~350万円ほどです。
それも1つのバレエ学校やオープンクラスではなく、いくつかかけもちしての合計年収です。
年収だけみると月25~30万円近くという具合で、20代後半~30代半ばのOLの平均年収とほぼ同じぐらいです。
この収入があるので生活は一見安定しているように感じますが・・
これから社会保険料が引かれるので、ざっと手取りは月20万~25万円ほどです。
贅沢しないで独り暮らしをする分には何とかやっていけるお給料ですよね。
ただし、貯金は老後の費用をためるだけの蓄えをするとなると非常に厳しい話。
それに年を重ねるとそれだけ大きな病気もしがちなので、それに対する貯金や保険料金も重なり、けっこうキツキツの生活が強いられます。
一般の大人のバレエファンやダンスファンが習いたいと思うバレエの講師とは?
そして一番考えなくてはならない、バレエの講師という職業。
日本ではバレエやダンスは若さが命と考えている人が多いです。一般の観客やファンはそんな認識です。若いダンサーほどよしとされる、そんな風潮はありますよね。
バレエ団所属している現役のバレエダンサーや、バレエ団退団してからまだそれほど時がたっていないダンサーがやはりバレエ講師で人気です。
また海外のバレエ団で活躍してきたバレリーナの人たちもバレエ講師として人気があります。
でもこのようなダンサーは一握りですよね。そういう人以外だとやはり年齢とともにバレエの教えができる幅が狭まってきます。
見た目が綺麗な若い先生と、体に無理がきかなくなったようなバレエの先生ではどちらがクラスを受けたいと思いますか?
やはりビジュアル的要素が大きくものをいう世界です。大抵のバレエ好きの人たちは綺麗なバレエの先生のクラスを受けたがるのが通常の考えです。
だから年を重ねて30代後半、40代になる前にバレエ以外でもある程度収入が確保できて安定した生活ができる基盤を作っておいたほうが利口です。
バレエの講師は教えているだけが仕事で拘束されている時間ではありませんよね。
自宅で発表会用の振付を考えたり、生徒の衣装をどれにするか考えたり、曲の編集をしたり、自分の勉強のためにバレエのレッスンを受けたり、体のメンテナンスをしたりといろいろ時間外にかかる仕事もあります。
そしてかけもちでバレエを教えていたら?
時間の拘束が多くて、自由な時間なんてほとんどないくらい。そういった見えない仕事量を考えると、場所も問わず開いている時間にできるネットで毎月絵の収入を5万でも10万円でも確保できると少し余裕のある生活ができるのではないでしょうか?
コメント