2006年から首都圏大学非常勤講師組合の委員長を務めている松村比奈子さんが継承している「大学非常勤講師のワーキングプア」の状況が日本のバレエダンサーの状況と似たところがあります。
首都圏の非常勤講師の年収の相場は150万円=~180万円ほど。
基本、週1コマ、90分=25,000円=年収300,000万円。
大学教員が週に5コマの講義が基本:30万円×5=150万円/年
首都圏大学平均年齢は45.3歳で年収306万円、そのうち44%が250万円未満です。100万円台もかなりいます。(http://news.livedoor.com/article/detail/4140948/)
上記の状況も日本のバレエ団に所属するバレエダンサーやバレエ教室でアシスタントをしている助手の人よりももしかしたらいい状況な可能性もありますね。
(何より自分自身が出身のバレエ教室でアシスタントをしていた時は1回2時間のクラスを週1で受け持っていた時は、謝礼として10,000円しかいただけませんでしたから。
10,000円×12か月=120,000円/年
こんなんじゃ普通に時給1000円のバイトをしたほうがまだ生活できますよ・・。)
低収入で仕事もお給料も不安定な職業に対する日本の社会的なハンディ
このように非常勤講師やフリーランスで低年収で収入も仕事も安定しない状況だと、特に男性の場合、社会一般ではどのようなハンディがあるのか?
1.銀行ではローンを組むこともできない=家を買ったり、車を所持するには現金でかうしかないでしょうね
2.借金できる額も非常に制限される
3.日本人の女性は結婚する相手に安定した生活を求めるのが一般的。そういったことを考えると結婚も難しい場合があるでしょう。(バレエダンサー同士であれば可能ですが、離婚しているダンサーたちも現実として少なくないですからね。)
4.大きな組織のオープンクラスやカルチャーセンターでバレエを教えている場合、大学の非常勤講師と同様に、年齢とともに雇止めになる場合もあります。
5.国民年金にしか加入できない人が多いので、年金生活をもらう年齢になったときの老後の不安や実生活は困窮してます。
こういった状況はバレエダンサーである限り常についまとう不安です。年齢とともに体力やケガ等で30代後半以降のバレエダンサーとしての生活は非常に厳しいです。
職種ではつぶしの効かない年齢にもなってしまいます。どのように生活費を30代、40代以降も得ていくのか?
バレエダンサーとしてではなく1人の人間として幸せにならないと。
バレエダンサーの時から将来的な生活費を少しでも確保できるバイトや副業で経済的な安定を確保することが必要ですね。
コメント