美容師として毎日お客さまと向き合う日々。でも、「もっと収入があれば」「時間に融通のきく仕事がしたい」なんて感じたことありませんか?そんなあなたのために、今注目されている美容師向けの副業をランキング形式でご紹介。フリーランスや施設訪問など、リアルな体験と一緒に、副業成功のヒントをまとめました。
美容師が副業を考える理由|将来の不安と自由な働き方のはざまで

「このまま続けていて、将来大丈夫かな?」「自由に使えるお金をもう少し増やしたい…」そんなふうに思ったことがある方、少なくないはずです。美容師という仕事は、お客様と直接関わるやりがいがある一方で、収入面や労働時間の不規則さに悩むことも。
特に40代になると、体力的な問題や将来への不安から、副業という選択肢を本気で検討される方が増えています。副業ならではの魅力は、「自分のペースで働ける」「スキルを他の形でも活かせる」こと。最近では、高齢者施設や出張サービス、SNSを活用した在宅型の仕事まで、そのスタイルもどんどん広がってきていますよね。
第1位:出張カット・訪問美容|需要は右肩上がり!高齢化社会の追い風に乗る
「施設の予約、すぐ埋まるんです…」そんなリアルな声が飛び交うのがこの分野。高齢化社会が進む中、在宅介護や老人ホームを訪問してヘアカット・カラーを行う美容師さんへの需要は確実に増えています。特にシャンプー台が不要なドライカット形式の依頼は、体力的にも続けやすいというメリットも。
実際、月に数回の訪問でも感謝されるうえ、リピートがつきやすいのがこの仕事の特徴。まだまだ現場は人手不足なので、スキルと誠意があればすぐにでも仕事に繋がる可能性があります。
- 高齢者施設での定期契約が取りやすい
- ドライカット中心で身体的負担が少ない
- 感謝される喜びとリピート率の高さが魅力
訪問美容は「施設と契約できれば安定」「体力的にも続けやすい」「感謝される」など、美容師ならではの喜びを感じやすい副業。まさに高齢化社会の今、最前線の選択肢です。
免許と届け出が必要|理容・美容師法に違反しないための注意点
訪問美容は「免許なしでできる」と誤解されがちですが、実際には美容師免許・理容師免許が必須です。また、各自治体によっては出張理美容の届け出が必要になる場合もあります。さらに、顔剃りや眉カットといった施術内容によっても理容師限定の技術があるため注意が必要です。
無資格で施術した場合は美容師法違反になるリスクも。きちんとした手続きを踏むことで、信頼も収入も安定してくるので、ここは最初に押さえておきたいポイントですね。
収入のカギは単価設定|“ボランティアにならない”価格設計を
訪問美容は「ボランティアみたいで稼げない」という声も少なくありません。確かに、施設側が予算を組みにくいという現実はあります。とはいえ、月に数回のカットで2,000~3,000円の単価を継続して確保できれば、副収入としては十分成立します。
例えば1回2,500円のカットを月10人施術すれば、25,000円の副収入に。自宅サロンとの掛け持ちや、曜日を限定した出張にするなど、自分の生活に合わせた働き方が可能です。「感謝される副業」として続けたいなら、価格設定を最初にしっかり整えることが大切です。
第2位:ケアビューティスト(メイク・ネイル・マッサージ)|免許なしでも始めやすい人気副業

美容師免許はないけど「美容に関わる仕事がしたい」そんな方に人気なのが、ケアビューティストとしての活動。具体的には、高齢者施設などでネイルやメイク、ハンドマッサージなどを提供するスタイルです。
利用者さんの中には、「自分でおしゃれできなくなったからお願いしたい」と涙ぐむ方も。身体への直接のアプローチよりも、癒しや心のケアに重きを置く分野として注目されています。ただし、収益性の面ではしっかり考える必要もあります。
- 美容師免許なしでも施術可能な内容が多い
- 高齢者施設で感謝されるやりがい重視の内容
- 報酬単価が低いため副収入としては慎重な見極めが必要
ケアビューティストは免許なしでもできる内容がある反面、報酬が低くボランティアに近いケースも。感謝されることに重きを置きつつ、現実的な働き方のバランスをとる必要があります。
美容師免許が不要な範囲|法律上の“できること・できないこと”
ネイルケア・ハンドマッサージ・化粧(スキンケアや口紅程度)の提供は、原則として美容師免許が不要とされている分野です。ですが、「メイク」と一言でいっても、眉カットやヘアセットが含まれると話が変わってきます。
特に老人ホームなど医療的な場面では、安全性や保険面を理由に、施術の種類や道具の持ち込みにも制限がある場合があるんです。施設としっかり打ち合わせをして、できること・できないことを明確にするのが成功の第一歩ですよ。
初期費用は要注意|民間資格や道具代で思わぬ出費に
民間スクールで「ケアビューティスト資格」や「福祉ネイリスト」などを取ると、数十万円以上の費用がかかることも。さらに、練習道具・施術キット・ユニフォームなど、初期費用は100万円を超えるケースもあります。
仕事として成り立たせるには、単価と継続依頼の両方が必要不可欠。先に施設とのボランティア契約で様子を見たり、スクールに通う前に市場調査をするのも大切な準備です。「せっかく始めたのに赤字…」とならないよう、現実的なプランを練りましょう。
第3位:SNS×自宅サロン|Instagramから広がる副業スタイル

自宅の一室を利用してネイルやヘッドスパなどのサロンを開く方も増えてきました。集客のメインは、InstagramやLINE VOOM、X(旧Twitter)などのSNS。フォロワーを増やして予約に繋げる流れが王道です。
とくに40代の美容師さんは、これまでの経験や接客力を活かせる分野。スタイル写真やビフォーアフターをうまく発信すれば、新規のお客様を獲得するチャンスは十分にありますよ。
- 投稿は「ビフォーアフター+感想」が反応◎
- 40代以上の共感を呼ぶ内容がファン化の鍵
- ハッシュタグは地域名+メニュー名を基本に
共感を大事にする投稿、地域特化のハッシュタグ、そして丁寧な対応。この3つで、自宅サロンでも安定したリピーターがついてきます。
SNSでの信頼構築がカギ|“売る”より“伝える”を意識して
最近のSNSでは、ただの「営業投稿」よりも「人柄が見える投稿」が好まれます。「どうしてこの仕事を始めたのか」「お客様から嬉しかった言葉」など、ストーリーのある投稿に人は惹かれます。
また、動画やストーリー機能での日常発信も信頼を築くポイント。誰から買うか、どこで受けたいかは“技術以上に安心感”が選ばれる時代になっています。フォロワーの数より、関係性の濃さが成功のカギですよ。
自宅サロン開業の注意点|保健所や届出、家族の理解も忘れずに
自宅サロンは気軽に始められるように見えて、実は法的なチェックポイントも多いです。美容業務に該当する場合、保健所への届出や使用許可が必要になることも。また、火気・水回り・衛生面など、家庭用住宅では難しいケースもあるため事前確認が必要です。
さらに、家族の協力や理解も欠かせません。「お客様が家に来る」ことに抵抗がある家族もいますし、生活音やスペースの調整など、実際に始めてからのギャップもあるかも…。小さく始めてみて、徐々に拡大していくスタイルがおすすめです。
第4位:イベントメイク・ボランティア活動|“ありがとう”に支えられる副業

「稼ぐことより、誰かの役に立ちたい」そんな想いを大切にする方には、福祉施設でのイベントメイクやハンドケア、マニキュアといった活動が人気です。とくに敬老の日や誕生日イベントなどで、おしゃれを通じて笑顔があふれる瞬間に立ち会えるのが魅力。
収入は決して高くはありませんが、「この人が来てくれると元気が出る」と言ってもらえる感動があります。美容師として培った“人に寄り添う力”が、こうした現場ではとても活かされます。
- 福祉施設から感謝される喜びがある
- イベントのたびにリピートされやすい
- 実績づくりや口コミ拡散につながる
福祉施設との関係構築・イベント実績が評価されれば、他施設や介護事業者からの依頼につながることもあります。やりがいと口コミ、実績の積み重ねが大切です。
「お金にならない」からこそ考えるべき収益バランス
実際、ボランティア活動は交通費・資材費が自己負担ということも多く、長期的には金銭的負担になりがちです。とはいえ、経験を積んで実績や信頼ができてくると、有償契約に発展する可能性もあります。
最初は「週1回・1時間だけ」「イベント月のみ」のように、無理のない範囲で関わっていくことが大切。お金にはならなくても、自分の価値や働く意味を再確認できる大切な時間になるかもしれませんね。
継続性を保つには「地域との接点」と「発信力」
継続して活動するには、施設との関係性だけでなく、SNSやブログなどで活動の様子を発信することも大切です。「こういう人がいるんだ」と地域で認知されれば、思わぬ形でお声がかかることも。
あくまでボランティアでも、自分の活動に誇りを持ち、それを周囲に伝えていくことで、未来の仕事につながっていく可能性はぐっと広がりますよ。
第5位:介護・看護の資格を活かすダブルライセンス型副業

美容師の枠を超えた副業スタイルとして、介護職や看護師とのダブルライセンスで活躍する方も増えています。特に介護福祉士として現場に入りながら、美容施術も行えるという形は、高齢者施設にとって非常に貴重な存在です。
また、看護師資格があれば、美容クリニックでの勤務や、福祉現場での医療的支援も可能に。美容の知識+医療的な信頼性という強みを活かして、働く場所を広げるチャンスになります。
資格取得のハードルを下げる支援制度を活用しよう
国家資格というと難しく感じるかもしれませんが、実は「介護福祉士」や「准看護師」には、養成校を卒業すれば受験できるコースがあり、補助金制度や給付金の対象となる場合もあります。
また、指定された職場で一定期間働けば「実質返済不要」になる制度もあるため、コスト面の不安は意外と解消されるんです。長期的に安定した収入を得たい方には、非常に現実的な選択肢ですよ。
美容師が副業で失敗しないために知っておくべき3つのポイント

ここまで読んで、「どれか始めてみようかな」と思った方。ちょっと待ってください!美容師が副業を始めるうえで、大事な注意点があるんです。焦らず、これだけはしっかり頭に入れておきましょう。
① 無免許施術はNG!法律違反にならない範囲で
どんなに感謝されても、法律に違反してしまっては本末転倒。美容師法や理容師法では「人の髪や顔に触れて施術する行為」に制限があります。特に、施設や病院では“誰が施術したか”が重視されるので、資格や届け出はしっかりと確認を。
② ボランティアと収益の線引きをする
副業として収入を得たいのに、無償のまま続けてしまうと、心もお財布もすり減ってしまいます。「最初はボランティア→実績を積んで有償に切り替える」といった明確なステップを持って取り組みましょう。
③ SNSなどの“信用”が未来をつくる
技術力だけではなく、「誰に頼みたいか」で選ばれる時代。日々の姿や活動内容をSNSで見せることで、信頼されやすくなります。「この人にお願いしたい」と思われることが、副業成功の第一歩です。
まとめ|美容師の副業は“喜ばれて、稼げる”働き方が見つかる時代へ

いま、美容師の副業は“収入の補填”だけでなく、“人とのつながり”や“自分らしさ”を再発見できるチャンスにもなっています。特に40代以降は、今後のライフステージを見据えた働き方の選択が必要ですよね。
「資格がないから無理」「経験が少ないから不安」そんなふうに思わず、まずは一歩、できることから始めてみてください。あなたの技術と優しさを、必要としている人がきっといます。
未来の自分のために、今日から副業という選択肢を本気で考えてみませんか?
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